アサメシヤ

庭師の目線で見る世界

自然から物を作り出すブッシュクラフトが役に立つ

僕は自然を楽しみ自然を大切にすることをすすめています。


そんなところここ数年でブッシュクラフトという新たな遊びが広まってきました。


ブッシュクラフトは最小限の道具を使い必要なものを自然から作り出します。


サバイバルと違うのは生存のみを優先させるものではなく、サバイバル技術を遊びに応用し楽しむための技術にしたところでしょうか。


その為ナイフやファイアースターター、ロープなどないと作業にあまりに時間がかかり過ぎるようなものは用意します。


ブッシュクラフトでは人が生きるための環境をまず作り出します。人が生きるために必要なものは水や食料がありますが忘れがちなのがシェルターです。


食べ物が無くても人が生きられる期間は1週間~10日ほど、水がない時は1日~3日といいますが、低温の環境だと3時間で死に至ることがあります。


雨に濡れれば体温の奪われ方は急上昇するので、雨風を防げる場所を作ることが最優先です。(温暖な地域では水を優先することもあります)


ブッシュクラフトでのシェルターづくりには立ち木や枝を支柱として利用しシートや葉で屋根や壁を作ります。


サバイバルの状況では屋根や壁になるほどのシートを持っているとは限りませんがブッシュクラフトは遊びなので慣れないうちは道具に頼って楽しんだら良いと思います。あまり辛いとイヤになるかもしれないので。


ブッシュクラフトの内容に関しては検索すると詳しく解説しているサイトが沢山あるので、ここではブッシュクラフトが生活にどう役に立つのか解説していきます。

ブッシュクラフトが役に立つ

災害、遭難時

やはり一番最初に思いつくのがこの辺りでしょう。遭難なんてするようなことしない人でも災害に巻き込まれる可能性はあります。


都市災害の場合自然の物を利用しようにも人工物ばかりですが、まず寝床の確保、水の確保、食料の確保という人が生きるために必要なことを知っておけば生き残る可能性は上昇します。


焦って歩き回って体力を消耗してしまったり、スマホの充電に気をとられ過ぎて大事なことが後回しになったりすることがあっては自分で生きる可能性を低くしてしまうでしょう。


停電で暖房器具が使えなくても効率的な体温保持ができますし、断水が続いてもろ過と殺菌の方法が分かれば飲み水を作り出せます。


火を起こすことは火災の危険性もあるので使用場所が限られますが、覚えておいて損のない技術です。

工夫して自ら生み出す力を育む

ブッシュクラフトではナイフで薪割したりスプーンを作ったり、様々な物を作り出しますが、限られた道具と材料でものをつくりだすためには創意工夫が必要になってきます。


設計図も経験もなければ最初は失敗するでしょうが試行錯誤を繰り返して、経験を積めば勘が研ぎ澄まされて違った状況にも対応しやすくなります。

今の生活の便利さに感謝できる

普段の生活で安全な寝床が確保されていることや、スイッチ一つで照明がつくこと、いつでも安全な水が飲めシャワーを浴びれること、こんな当たり前は先人たちの工夫の積み重ねで生まれているものだということが分かります。


そう考えるとエアコンやテレビ、車など生活をもっと便利で快適にするものがどんなに贅沢なのかということが分かり、今の安全で便利な生活に感謝の気持ちが生まれます。

自然を愛する気持ちが深まる

ブッシュクラフトを楽しむためには自然が豊かなところがいいですね。荒れた山や汚れた川、ごみの捨てられた森では雰囲気も台無しです。


直接自然を汚すようなことではなくてもプラスチック製品など自然に分解されにくいものを大量に消費すること、合成洗剤やシャンプーなどの薬品を流すこと、燃料や電気を使うことで化石燃料を消費することなどは自然を汚すことにつながるので極力抑えた方がよいということです。


このような環境問題など自然を大切にすることに対して関心をもつきっかけになるはずです。

まとめ

ブッシュクラフトという科学や経済といった社会の発展とは逆行したものが遊びとして流行りだしたことは今の社会には自然で遊ぶことや物を自ら作り出すことに飢えているのでしょう。


ブッシュクラフトで得られるものは技術だけでなく今の社会に足りないもの、人の心が欲しているものを補ってくれるかもしれません。