「ははは、別に知らんでも死にゃあせんのよ。
いっぱい知らされるとかえって疲れる。
あ、よくみんなよく言うべ?知る権利って。
オラは逆なの。知らん権利ちゅうの。
知らんでいたいの。そのほうが楽なの。」
これは北の国からの五郎さんが言った言葉です。
情報化社会はますます加速して誰もがSNSやYouTubeで動画まで発信できる時代です。
これから5Gの時代になれば更にその流れは加速していくでしょう。
しかしあまりの情報の多さに振り回されストレスを抱える人は多いはずです。
五郎さんはそんな情報化社会の中でストレスを受けることを嫌いテレビも新聞もメディアの情報は一切入れなかったのです。
そして本当に必要な情報は人づてに伝わってくるといっています。
五郎さんの言葉には情報化社会とうまく付き合っていくヒントが隠されていました。
情報に振り回されない
僕たちは情報が簡単に手に入るからこそ情報に振り回されることが多々あります。
SNSで人の楽しそうな写真をみて、それに比べて自分にはこんな風に仲のいい友達はいないと思ってしまったり、ある政治家の言葉に怒りを感じたり、あの店がおいしいと聞いたら行きたくなり、有名人が来ている服を真似して買い、自分には似合わなかったと気づく。YouTubeのおもしろ動画や雑学など何時間も見て今日も無駄な時間を過ごしてしまったと思う。
これらは知らなければ嫌な気持ちにはならなかったはずです。身近にあり過ぎて気づきにくいだけで気づかないうちに相当のストレスを受けています。
五郎さんは情報のほとんど入らない山での生活をしていますが生きることに不便を感じているようにみえません。むしろその生活を楽しんでいます。
余計な情報がない分今の生活に満足でき、自分の時間を奪われることなく好きなことに夢中になれる。そんな生活です。
家を自分で建てたり大きな風呂を作ったり、沢から水を引いたり、炭焼きをしたり。
五郎さんは自分で試行錯誤を重ねながら新しいことに挑戦しています。情報に頼らず自分自身の頭で考えている。これは自ら情報を作り出しているとも言えます。
僕たちはスマートフォンの普及によって四六時中情報にアクセスできます。その情報の一体どれだけが生かされているのでしょうか。
多分ほとんどの情報は自分のために生かすことはできないばかりか、記憶にも残っていないと思います。
情報というのは自分のために生かすことができてこそ意味のあるものです。意味のないものや逆にストレスをためるようなものは取り入れるだけ損です。
実は情報にコントロールされてる!?
メディアからの情報は誰もが見れるゆえに誰もがその情報を参考にして動くので同じ行動、考えになることがあります。
情報を国が管理して国民をコントロールする独裁国家や企業のCMも商品にいいイメージを持ってもらうためのものです。
長期で海外を旅行していると過去に別の国であった人に会うことがあります。
この広い世界で同じ人に会うのは奇跡の様ですが、実は同じ情報元を参考にしているためみんなが同じ行動をしているだけです。
世界の広さに比べ、情報の世界は狭いです。その狭い情報の中で旅しているので何度も同じ人に会うということが起きるんです。
情報をコントロールする
僕たちのとるべき行動は情報をコントロールすることです。
現代社会で情報を遮断することは開発されていないジャングルの奥地の原住民の集落にでも行かない限り不可能です。
それに最低限の情報は身を守るためにも必要です。災害時にはいつでも情報を手に入れられるようにしておかなければなりません。
そこで受け取る情報をコントロールする必要が出てきます。
情報をコントロールすることとは必要な情報だけを効率的に取り込み必要のない情報は取り入れないようにすることです。
そのためには情報を取り入れる時間を決めることです。
具体的には1日1度で十分です。LINEやメールの返信もまとめて1日に1度返せば十分でしょう。時間はきっかり30分間など事前に決めておきます。
あらかじめ自分が欲しいと思う情報を決めておきその情報だけを取り込むようにします。
面白そうな記事や動画を見つけたからといってついつい見ていたら時間切れになります。時間を超えたら途中でも見るのをやめます。
最初の内はついついスマートフォンを見てしまったり面白そうな記事や動画を無意識に見てしまうでしょうが、意識し続ければ1か月も続けたら慣れます。
慣れれば苦になることもなく、ストレスも受けず、時間も無駄にしません。そして的確な情報を取り出す技術が身に着きます。
そうなれば逆にストレスの多い情報ばかりの生活に戻るのがイヤになると思います。
情報をコントロールして自分から情報を作る
僕は過去に旅をしているとき1週間以上電波も通じない海外の田舎を旅したことがありますが、情報がないので全て行き当たりばったりでとにかく人に聞いて情報を集めました。
何とか目的の場所へたどり着くことができましたが、そのとき通った道、知り合った人、泊まった場所、事前に情報を得ていたら体験できなかったと思います。
情報を受け取るだけでなく自分から情報のない世界に飛び出すことで自ら情報を作り出しました。
北の国からの五郎さんも自ら情報を生み出し本当に自分の好きな道を進んでいました。
情報を知ることで自分の道の選択肢を広げることはできますが、その中に本当に自分の進みたい道があるとは限りません。進むべき道は自分で作っていった方が楽しい生き方だと思いませんか。
メールはすぐに返信しないとダメでしょ!?
結論から言うと返信しなくていいです。仕事のメールも朝と夕方2回見れば十分です。本当に急な要件なら電話するのですから。
プライベートの場合は自分の都合で返信すればOKです。ただしその時そのメールは、楽しい時間、自分のためになる、無駄なやりとり、のどれになるか決めて返信します。
自分のためになるメールは大いにするべきです。楽しい時間はほどほどに、無駄なやり取りだと思えば返信する必要ないんじゃないでしょうか。失礼だと考えてメールし続ければ時間も奪われストレスは溜まる一方です。
抵抗あるなら徐々にフェードアウトしたらいいでしょう。
まとめ
情報がいつでもどこでも手に入る時代だからこそ自分の求める情報を取り出す技術が必要になり、便利な一方面倒なことも増えました。
そして気づかないうちに僕たちは情報に振り回されがちです。
これから更に情報の量は増えていくので情報に振り回されず、自分自身でコントロールして、情報の外にある自分の道を進んでいくことが大切です。