イターナガルに到着❗インド最後の秘境と聞いていたアルナーチャルプラデーシュですが、思っていたよりも発展した町でした。
とにかく今夜の宿を探すことします。たくさんホテルと書いてある看板はみかけるのですぐに見つかるだろうと思っていたのですが、2件目、3件目と満室だといわれついに15件は尋ねたでしょうか、どこも満室です。
そしてやっと見つけたのが800ルピーのホテル。値段は少々張りますが他になかったのでここに決めました。宿を探すのに何度も階段の昇り降りをくりかえしたので疲れてはいますが、せっかくなので町を散策することにしました。
そこで揚げたピンポン玉のようなものの中に何か詰めて食べている屋台をみつけました。かねてから気になっていたのですがなかなか機会がなかったので、ここで試してみることにしました。
売り子の少年が小さい紙をとんがり型に巻いただけの皿を渡してくれて、ピンポン玉のようなものの中に冷たいスープを入れてお皿の中に入れてくれます。どうやらわんこそばのごとく一つ食べては次々といれてくれるようです。
うまく食べないとスープがこぼれますし、もたもたしていると染み出してしまうなかなかコツのいる食べ物です。味の方は・・・いまいちでした。その屋台でしか食べてないのでたまたま美味しくなかっただけかもしれないです。
スープがポリタンクに入っていて常温なのでお腹壊さないか心配しながら恐る恐る食べていました(お腹は壊しませんでした)。
イターナガルにはなぜか服屋がたくさんありました。持っていたTシャツもインドの砂ぼこりが染みついて黒ずんできたので、買い替えようと思いましたが、安いものでも350ルピーと他の町に比べるとお高めでした。現地では生産していなくインドから輸入(ここもインドだけど)しているのかも知れません。今回は購入は見送ります。
お腹も空いたので食堂でチョウメンを食べましたがそこでも150ルピーと高め、量も大して多くもないのにと不満な気持ちを抱えながら、今度は立ち食いのファストフード店でモモを注文、8つで100ルピーとやはり高い😂どうやらイターナガルは全体的に物価が高いようです。
見るだけならタダなのでマーケットにいってみます。所狭しと野菜、肉、生きた鶏が並んでいて独特の雰囲気なので見る価値ありです。
翌朝バスターミナルでジロ行きのバスを探しましたが、バスは出ておらずスモーしかないようです。 窮屈なのであまり乗りたくないのですがこれしかないなら仕方ないです。10時半定刻ですが11時に出発、インドでは誤差の範囲ですね。
途中の休憩でお昼ご飯のライスについていたナスの揚げびたしみたいなのが美味しかったです。山岳地帯にいくとご飯の量が増える気がします。農業などの肉体労働が多いからでしょうか?
お昼ご飯のあと出発すると途中何度か検問があり、一緒に乗っていたインド人(アーリア系)はパーミットを見せていました。僕はパーミットを持っていなかったのでここでないとばれたら降ろされてしまうのかと内心ドキドキしましたが何も言われず。
見た目では分からないので喋らなければバレないようです。この後2回ほど検問がありましたが、やはり何も言われず通過しました。
それから過酷な道を走ること数時間夕方にジロの街に到着しました。道中の余りの振動で宿を探す元気もなかったのでドライバーの勧めてくれたホテルブルーパインに泊まることにしました。
1150ルピーと高級なホテルですが、アルナーチャルプラデーシュの宿は高いと聞いていたので、まぁ、たまにはいいか、と自分に言い訳😗
しかし、チェックインの際パーミットが必要らしくスタッフを困らせてしまいました。州境を管理する警察に連絡して何とか泊まれることに、皆さんパーミットは取らないと面倒になるので必ず取りましょう!ややこしいことになります。
そこのスタッフはイターナガルでもパーミットが取れると言っていました。ということはイターナガルまではパーミットなしでも入れるということなのか?イターナガルのホテルでは何も言われなかったですし。
チェックインを済ませて部屋に入ってみると、値段が高いだけあってやっぱりキレイ、そして熱々のお湯がでる!ただしシャワーではないのでバケツのお湯を被ります。それでもこんなに暖かいお湯は久しぶりでありがたいです😆
この時は3月の末だったのですが夜はかなり冷えこみます。しかしヒーターもあり快適に過ごせました。これでwifiがあれば最高なんですが。
パーミットもありませんしジロでは一泊だけにしました。次の日はラキンプルに向かうことにして、一番遅い時間に出るスモーが11時半だったのでそちらを宿で予約。
ホテルのスタッフにあまり時間もないので効率的に回るにはどうした良いかと聞いたところ、スタッフが自分の車で回ってくれるとのことに。150cmくらいの日本にもいそうなちっさいおじさんでした。
1000ルピーしましたが、時間もありませんしいいだったので贅沢ついでに頼むことにして、この日はハポリの町を少し周りました。ジロで一番栄えているのがこのハポリという町(村?)です。
ホテルは町の端のほうにあるので近くには田んぼや畑、竹で出来た家があり、のどかな農村の風景です。
子供達が近くで走り回っていてやはり見た目は日本人と同じなので、タイムスリップしたような気分になります。
町の中心の方に歩いていっても大きな建物はなく昭和の雰囲気が漂います。時々ある新しい車やモバイルショップに違和感を感じます。鍛冶屋さんも発見しました。こんな絵に描いたような鍛冶屋初めてみました❗
暗くなってきたのでホテルに戻ることにしました。なんせ明かりが少なくて町外れのホテルは周りに街灯もないので真っ暗です。
晩御飯はホテルのレストランで食べました。料理を待っている間に来る前に買ったJioのsimのマニュアルをみていたらスタッフがここではJioは使えないよといいます。確かに町でJioの看板見なかったけどまさか使えないとは、東北インドは地域によって通信会社の使える場所が違うので注意です!ジロではVodaphonがよいそうです。
明くる日はちっさいおじさんの車に乗って観光に出発!まずはオールドジロのビューポイントへ、田園の中の一本道を進み向かいます。小高い丘の上に小さな見晴らし台があり正面には飛行場があります。この飛行場は軍の専用のものだそうで、ちょうど超低空飛行で飛び立っていくヘリコプターを見ることができました。
オールドジロの村は何か懐かしさを感じるようなところです。おじさんはこの村に住んでいるようで友達を紹介してくれました。その中にアクセサリーを作っている男性がマニュキュアをつけていたのですが、別にオカマとかではないそうです。イターナガルに行くバスの中でもマニュキュアをつけた男性を見たのですがなぜでしょう?
そして今回ジロに来た目的はノースプラグをつけた部族に会うこと❗そのことを伝えたら知り合いにいるから会いにいこうといってくれました。
ちなみにノースプラグとは鼻ピアスようなものなのですがその大きさが1円玉ほどもあり、かなり強烈なインパクトがあります。しかし現在は禁止されていて年配の人しかノースプラグをつけている人は見られません。おじさんはアパタニ族という部族なのですが、ノースプラグはアパタニ族だけの風習だと思っていたのですがアルナーチャルプラデーシュの他の部族にも見られる文化だそうです。
そして、ついに会えました!その人は昔ながらの家にすんでいました。壁には水牛の頭の骨がいくつも飾ってあり、薪の火で料理をしている所でした。急にお邪魔してしまったんですが暖かく迎えてくれました。
そして少し遅めの朝食を町の食堂でとることに。アルナーチャルではボイルという郷土料理があり、ダシのきいたスープに野菜の入ったポトフのような料理です。
これがまた優しい味でスパイスに疲れた胃を癒してくれておいしいです😋ご飯にかけて手でぐちゃぐちゃにまぜて食べます。どこもおかわりできるので最近少し食べ過ぎのような気がします。
ボイルという名前は英語からきていて、英国占領時代の名残か他の単語も英語名のものをよく耳にします。
食後は宿に戻りスモーを待ちます。次なる目的地はナガランドのモン、首狩り族のお祭りに参加します❗
About
Itanagar イターナガル
●Hotel Centre Point ホテルセンターポイント
シングル 800ルピー、wifiなし、ホットシャワ―なし水バケツのみ、スタッフ親切
Ziro ジロ
●Hotel Blue Pine ホテルブルーパイン
ダブル 1150ルピー、シャワーなし、ホットバケツ、wifiなし、部屋清潔、スタッフ親切、自由なプランでツアーを組んでくれる
移動
●Itanagar~Ziro sumo、所要6時間 昼食休憩あり