転職を繰り返したら履歴書にも残るし何事も続かないヤツって思われると思っていますか?
確かにそう思うかもしれません。僕もかつてはそう思っていましたし、一つの企業に長く務めた方がいいと思っていました。
しかし興味深いデータを発見しました。
転職を繰り返す人は一つの企業に勤めている人より、年収が高いというデータがあるんです。
今の会社に不満があって年収を上げたいと思うのなら確率的には転職した方がいいということです。
科学的にも証明されている
転職を繰り返した方が年収が上がるという事実をスタンフォード大学ビジネススクールのエドワード・ラジアー教授が証明しています。
その実験では5000人のデータを分析し前職の数と経営幹部になる確率を調査しています。
経験した役職が2つ以下の場合、経営幹部になる確率は2%でしたが、5つ以上の役職を経験した者は18%も経営幹部になることが分かりました。
確かにデータでは経営幹部つまり年収が上がる結果に結びついています。
ではなぜこのような結果になるのでしょうか。
経験が重要ポイント
この事実はつまりどれだけ多彩な経験をしているかということです。経験が少ないことは物事を1方向からしか見ていないようなものです。
しかし多彩な経験を積んでいると思い込みにとらわれずに色々な方向から見ることが出来るようになります。
一つの企業に勤め続けていて、それがとくにブラック企業だったりすると毎日残業で疲れて休日は家で寝てるだけになりますね。
そうなってしまうと会社と家という狭い世界だけで生きていくことになります。
そして会社全体の考え方に寄っていきます。自分は違うと思っていても必ず影響は大きく受けます。
かつての僕もそうでした。自分の考え方は会社の人間とは違うと思っていましたが、会社という狭い世界で生きていたので狭い範囲でしか物事を考えられていませんでした。
しかし今は独立してフリーランスとなっています。全く違う世界で生きている人達と関わることによって世界が広がったと実感できます。
今まではまったく違う世界だから自分にはできないと思っていたこともやればできるだろうと思うようになりました。
実際のところまだ年収が上がったわけではありませんが(笑) これから上がるという確信を持っています。それに今の方が間違いなく充実しています。
転職すればいいってものじゃない
とはいえ誰にでも転職や起業を進めることはしませんし、今の会社に満足しているのなら全く問題ありません。
それでも世界を広げるという意味では色々な経験を積むことも重要です。それが仕事でも日々の生活でもきっと活きてくるでしょう。
趣味やお稽古、スポーツをするのも経験です。できれば様々な人と関わることのできることがいいです。人が一番影響を受けるのはやはり人からですから。
本を読むこともいいことです。そこには人の経験が詰まっていますから本は効率的に経験を吸収できる媒体です。
ブログやYouTubeもいいのですが、誰でも簡単に投稿できるゆえに、価値の少ない、または悪い影響を受けるものも存在します。
そういう物もあると肝に銘じておきましょう。経験を積んでいけばそれを判断することもできるようになります。
スティーブ・ジョブスも言っていた
つまり年収を上げたいと思うのなら色々な世界を見て経験を積むことが大切です。
かのスティーブ・ジョブス氏も大学でたまたまでた授業でカリグラフィ(文字を美しく見せる書法)と出会ったことによってアップルコンピュータでの「ギザギザのない美しいフォント」が生まれたのだといっています。
ジョブス氏はそれを「コネクティング・ザ・ドッツ」=「点と点をつなげる」といっています。
まったく関連性のない経験(点)でも将来どこかでつながる(線)ことがあるということです。
それに経験があれば自分の進む道の選択肢も広がります。様々な人と付き合うことによって人に対する理解も深まり、人生も豊かになります。
とにかく初めてみることが重要です。今からすぐにやりたいことがあるなら始めてください。
どう初めていいか分からないのならまずは社会人サークルや習い事なんかはおススメです。
お金を払って参加しているのでシステムもしっかりしていて、本当に好きで来ている人たちが集まるので話もしやすいはずです。
最初は躊躇するかも知れませんが入ってみればなんてことないです。
まとめ
今より年収を上げるには転職は効果的です。
しかし転職や起業をしなくても様々な「経験」をすることで人生を豊かにすることが出来ます。
まずはとにかく始めることです。